秋冬シーズンにはサッと羽織れる定番アウターが1枚欲しいですよね。
手頃な値段のジャケットやダウンもありますが、
安いアウターを買ったら全然暖かくなくて、すぐダメになった……
トレンドが変わってワンシーズンしか着られなかった
このような経験はありませんか?
そんな方におすすめなのが、流行に左右されないデザインと機能性、耐久性を合わせ持つPatagoniaのアウターです。
本記事では、Patagoniaの人気な理由とおすすめ定番アウターを紹介します。
Patagonia(パタゴニア)のアウターが人気の理由

Patagoniaとは、1970年にアメリカで生まれたアウトドアウェアブランド。ブランド名は南米の地名パタゴニアから取ったもの。
「地図には載ってないような遠隔地でも着られるウェアをつくりたい」という想いと、各国の言葉で簡単に発音できる単語であることが理由です。
そんなPatagoniaのウェアが世界中で人気であり続ける理由を紹介します。
ファッション性と機能性の両立
Patagoniaのウェアは、シンプルなデザインで実用性を重視しています。
これは創業者がクライマーだったことやシンプリシティ(単純性)やミニマリズムを美学にしていたことが理由です。
実際Patagoniaのウェアは、流行にとらわれすぎないデザインが多く、いつの時代にもハマる定番ウェアとして長く支持されてきました。
以前は機能性や耐久性のみが重視されていたアウトドアウェアが、現在のようにおしゃれな街着というイメージで定着したきっかけはPatagoniaといっても過言ではありません。
企業理念に共感が集まった
Patagoniaは2019年にそれまでの企業理念を一新し「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」という新しいビジョンを掲げました。
これまではビジネスは利益を優先し、再生できないエネルギーを使い、二酸化炭素を排出し、自然に還らない素材を使い、製品を安く大量に生産することが当たり前でした。
Patagoniaはそういった経済活動に問題を投げかけ、地球に優しいビジネス、地球を救うビジネスをしていくことを企業理念とし、共感を集めています。
サステナビリティへの取り組み
サステナビリティ(Sustainability)とは「持続可能性」という意味。
つまり「将来にわたって、持続可能な社会にしていくためのシステム・プロセス」のことであり、具体的には再生可能エネルギーを使ったり、海洋や森林の保全、生態系の保護などが挙げられます。
Patagoniaは創業当時から環境保護の取り組みを続けている企業です。
ウェアに使われるコットンをオーガニックコットンにすべて変更したのも、ペットボトルをリサイクルしてフリースを作ったのも、Patagoniaが世界で初めてです。
理念だけではなく行動を起こしている企業だからこそ、環境問題に敏感な消費者から絶大な支持を受けているのもうなずけます。
Patagoniaのおすすめ人気アウターを紹介
Patagoniaのおすすめ人気アウターを紹介します。
代名詞的存在のフリース「R2ジャケット・クラシック」
フリースはPatagoniaを代表するアイテムですが、中でも保温性と通気性を両立した「Rシリーズ」はロングセラー商品。
Rシリーズは保温レベルによって主にR1~R3までのラインナップがあり、中でもおすすめはR2ジャケットです。
その理由は日本の気候に一番マッチする保温レベルで、街でも着られるファッション性という点。
使われている素材、ポーラテック・サーマル・プロは軽くて吸湿速乾性にすぐれ、抗菌防臭加工で1日中着ても快適です。
脇からひじにかけて伸縮性が高いパワーグリッドを使用し、肩はラグランスリーブで動きやすく、モコモコせずすっきりとしたシルエットが特徴です。
カジュアルさが魅力の「レトロX・ジャケット」
Rシリーズは機能性を追求したハイテクフリースであるのに対し、こちらの「レトロXシリーズ」は、機能性もありつつカジュアルに着られるデザインが人気です。
90年代のストリートファッションが流行していることもあり、クラシカルなデザインとオーバーシルエットがハマるので、1枚でコーディネートの幅が広がります。
フリース素材は風を通しやすい弱点がありますが、レトロX・ジャケットのフリースには内側に防風性のあるフィルムが貼られているので、外側からの風を通さず温かさが持続。
屋外でも暖かく、内側からの蒸れも防ぐので、秋~春のキャンプに最適です。
胸元のポケットの切り返しのカラーと、モコモコしたボアがどこか懐かしく、かわいい印象でコーデの主役になりますよ。
定番マウンテンパーカー「トレントシェルジャケット」
防水性・透湿性に優れたPatagoniaの定番シェルジャケット。
生地はH2No素材を採用した3層構造なので、アウトドアシーンでレインウェアとして使うこともできますし、軽くてかさばらないので街でも気軽に着られます。
裏地はなめらかな肌触りで、ゴワゴワせずに着心地が良く、サラッとしていて快適。
悪天候のサイクリング、トレッキング、ランニングなどで不快な蒸れを抑え、ドライに保ってくれます。
ゆったりめのシルエットなので、重ね着をしても余裕があります。
使いやすいダークカラーやアースカラーが豊富なのもうれしいですね。
超軽量ソフトシェル「フーディニ・ジャケット」
「フーディニ・ジャケット」は、とにかくコンパクトで持ち運びしやすいのが特徴です。
メンズでも105g程度の軽さで手のひらに乗るほどコンパクト。
生地はとても薄く、頼りなく見えがちですが、「リップストップナイロン」という、強度・摩耗に非常に強い素材を使っているので、薄くても破れにくいです。
このリップストップナイロンという素材は、パラグライダーやパラシュートの素材に使われ、テントやシュラフなどのアウトドア用品にも広く使われる信頼性できる素材。
ウインドブレーカーとして1枚はおるだけでも小雨程度なら防げますし、ジーンズやワイドパンツに合わせたカジュアルコーデもおしゃれに決まります。
汎用性の高いダウンジャケット「ダウン・セーター」
表面の素材はリップストップナイロンで軽くて強度があり、800フィルパワーのダウンを使用しているので、抜群の暖かさです。
フィルパワーとは、ダウンに荷重をかけたときの膨らみ度合いの数値で、700フィルパワー以上であれば、高品質ダウンといわれています。
ダウン・セーターのダウンはよく膨らむので軽くて暖かく、アウターとしてもスッキリとしたシルエットです。寒い日はコートのインナーダウンとしても使えます。
コンパクトな「マイクロ・パフ・フーディ」
「マイクロ・パフ・フーディ」は、天然ダウンではなく化繊の中綿を使用したダウン。
一般的に化繊は天然ダウンに比べると重く、保温力も低い点がデメリットでした。
しかし、このマイクロ・パフ・フーディに使われている「プルマフィル」は、天然ダウンのように軽くて復元力の高い画期的な素材。
実際手に取ってみても、天然ダウンと勘違いするほど軽くてふかふかしています。
ジッパーの付いた左右のポケットのほか、内側にもポケット付きでスマホや小物を収納可能。
本体自体はポケット部分に収納してコンパクトに持ち運べます。
アウトドアでも普段使いでも使えるカラーがそろっており、家庭で洗濯できるのでヘビーローテーション間違いなしのダウンです。
Patagoniaおすすめ人気アウター比較一覧表
製品名 | R2ジャケット・クラシック![]() | レトロX・ジャケット![]() | トレントシェルジャケット![]() | フーディニ・ジャケット![]() | ダウン・セーター![]() | マイクロ・パフ・フーディ![]() |
---|---|---|---|---|---|---|
特徴 | 吸湿速乾性にすぐれ、抗菌防臭加工で1日中着ても快適 | クラシカルなデザインとオーバーシルエットがハマるので、1枚でコーディネートの幅が広る | 生地はH2No素材を採用した3層構造なので、アウトドアシーンでレインウェアとして使うこともできる | 温度の調整がしやすい。暑さ、寒さの両方に強い | 表面の素材はリップストップナイロンで軽くて強度があり、800フィルパワーのダウンを使用しているので、抜群の暖かさ | 本体自体はポケット部分に収納してコンパクトに持ち運べます。 アウトドアでも普段使いでも使えるカラーがそろっており、家庭で洗濯できる |
ディテール | フリースジャケット | フリースジャケット | マウンテンパーカー | ナイロンジャケット | ダウンジャケット | ダウンジャケット |
サイズ感 | ジャスト | ジャスト | ゆるめ | ジャスト | ジャスト | ジャスト |
Patagoniaアウターのよくある質問(Q&A)
Patagoniaのウェアに関する以下の5つのよくある質問に回答します。
なんで値段が高いの?
Patagonia製品は社内で何度もテストを繰り返し、高品質で耐久性のあるウェアを研究し続けています。
さらに環境問題にも配慮しているため、原料のコストがかかることは避けられません。
ブランディングやマーケットリサーチにも投資を惜しまないため、結果的に商品は高価格になってしまいます。
とはいえPatagoniaのウェアは、一度購入したら長く着られる品質とデザインを兼ね備え、アフターサービスが充実しています。
交換や修理に柔軟に応じてくれるので、値段以上の価値があるといえます。
日本人に合うサイズ感は?
PatagoniaのウェアはXXS~XXLまであり、アメリカのサイズが基準です。
一般的に、日本人向けのMサイズよりアメリカのMサイズのほうが大きめなので、ワンサイズ小さめを選ぶのが基本。
とはいえ製品ごとのフィット感も違うので、ショップで実際に試着してみてください。
ショップに行けずオンラインで購入する場合は、Patagonia公式サイトの商品ページから「私のサイズは?」というサービスを利用してみるのがおすすめ。
このサービスは、自身の身長、体重、お腹の形、胸の形、年齢、お好みのフィット感を入力すると、同じ体型の人のデータからおすすめのサイズを選んでくれます。
サイズ選びに迷ったら活用してみてください。
アウトレットショップはある? 直営店について
Patagoniaの直営店は全国に22店舗。このうちアウトレットショップは、札幌、東京、千葉、白馬、大阪の5店舗(2020年11月時点)。
Patagoniaでは年に2回商品デザインやカラーを見直すため、型落ち商品や売れ残ったサイズやカラーがアウトレットで割引価格で販売されます。
20~30%オフ、さらには50%オフの割引もあるので、高くてなかなか買えないという方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
近くにアウトレット店舗がないという方は、ウェブアウトレットでも全国の直営アウトレット店舗の在庫を確認でき、オンラインでも購入ができます。
修理は依頼できる?
Patagoniaの製品はアフターサービスが充実しており、破けやほつれ、パーツ交換などの修理(リペア)を店舗や郵送で依頼できます。
日本国内に2ヶ所のリペアセンターがあり、全国から集まったアイテムの修理は年間2万店にものぼるそう。Patagoniaが修理に力を入れる理由は、使い捨てによる地球への負担を小さくするため。
さらに「新品よりもずっといい」を合言葉に、買い換えるよりも修理して長く着続けてほしいというメッセージを込めた啓蒙活動を行っています。
新品を買うことよりも修理をすすめるというのは驚きですね。
セールはある?
Patagonia製品は年に2回、春夏と秋冬でアイテムが入れ替わるため、セールのタイミングは8月と2月頃。
例年定価の20%〜40%オフになるのでお得に買えます。
Patagoniaのウェアはシンプルで飽きのこないデザインが多いので、シーズンが過ぎたセール品を翌年のために購入するのもいいかもしれません。
セールの情報は、Patagoniaのアプリやメールマガジンで告知されるのでチェックしておきましょう。
Patagoniaのおすすめアウターまとめ
Patagonia人気の理由と、おすすめ定番アウターを紹介しました。
- サイズは表記よりワンサイズ小さめを選ぶ
- 機能性とデザインを兼ね揃えている
- 郵送で修理依頼を受けられ、長く着れる
Patagoniaのアウターは年齢や流行に関係なく、長く着られるお気に入りの一着になるはずです。
理念や活動を知って、サステナビリティーに関心を持つきっかけにしてみるのもいいかもしれませんね。
ずっとそばに置いておきたくなるようなPatagoniaのアウターとぜひ出会ってくださいね。
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