ゲームばかりしている子供はプログラミングスキルが高い?

今の時代は、スマホやタブレット、ゲームと楽しいものが増えてきています。
みんなそういったデジタル製品に時間を取られていることは仕方ないことでもあります。

ご家庭でも子供がゲームばかりしていて悩んでいる親も多いのではないでしょうか。

  • 1日に何時間もゲームばかりしている。
  • 学校から帰ってきてから寝るまでずっとゲームをしている。
  • 休みの日は外に出掛けないで家でゲームしている。

しかし、今ではゲームが仕事にもなってきて「プロゲーマー」という職業まで出来るようになりました。
プロゲーマーになるには、とても大変で練習や才能、考える力も必要なので簡単ではありません。

もし子供をプロゲーマーにさせたいというのであれば、それこそ何時間もゲームをさせるしかありません。
ただ、なかなかそこまで出来ない親も多いと思います。

そこで、今回はプロゲーマーではなくて、プログラミングの道の方がオススメであることについて解説します。

目次

ゲームとプログラミングの共通点は?

基本的にゲームを効率よく進めていくためには、どのようにしていけば良いのかプロセスを考える必要があります。

ジャンルによっても変わってきますが、ゴールがあるゲームなどは目的が決まっているので、その目的を達成するために計画的に進めていかなければなりません。
このように効率的な方法や計画を考える力というのは、ゲームをすることによっても身につくと言えるでしょう。

いっぽう、プログラミングはどうなのでしょうか?

プログラミングも、目的のものを作るのにどのようにしたら出来るのか?どんな順番でやるのが良いのか?というように考える力が必要です。

プログラミング的思考とは何か

そもそも「プログラミング」と「プログラミング的思考」には違いがあります。
2020年度から、小学校でのプログラミング教育必修化が始まりました。
プログラミングという言葉をよく聞くようになりましたが、プログラミング教育とは何を学習するのでしょうか。

プログラミング教育の目的は、「プログラミング」を学ぶのではなく、「プログラミング的思考」を学ぶことにあります。

「これって何が違うの?」と思われた方もいるのではないでしょうか。

プログラミングとは、ゲームやアプリなどを作成するために、プログラミング言語というコンピュータ用の言葉を使って作業命令をつくることを言います。
プログラミングの技能は、プログラマーなどにとっては必要不可欠なものですが、それ以外の多くの人にとっては、どうしても必要な技能ではありません。

それに対して、プログラミング的思考というのは、コンピュータやプログラミングの基本的な考え方になっている問題解決型の思考方法です。
プログラミング的思考が重要視されているのは、従来の教育における思考方法とは異なる大きな特徴があるからです。

プログラミング的思考はビジネスにも役立つ

プログラミング的特徴とは、以下の3点になります。

  • 最初に到達すべき目的を設定する
  • その目的に到達する過程を論理的に明確にする
  • 過程を効率的に組み立てる

この思考方法は、ビジネスの世界において、とても重要なスキルとなります。

例えば、新商品を販売するプロジェクトを任されたとします。

ここでプログラミング的思考を用いると、以下のような考え方ができます。

  • 新商品をいつまでにこれだけの数量を販売するという目的を設定
  • 目的を達成するために、製造、流通、宣伝、販売の過程に分けて、必要な作業項目をつくる
  • それぞれの過程が全体として効率よく動くように、人や物の動きをスケジュール化する

このようにやるべきことが明確になれば、すぐに具体的な行動ができます。

これが、ビジネス社会におけるプログラミング的思考の重要性となります。

子供はゲームで「プログラミング的思考」を学んでいる

ここでは、コンピュータを用いたゲーム(以下、ゲーム)について説明します。

ゲームは、コンピュータを使っている限り、必ずプログラムによって作成されています。
しかも、ゲームは非常に高度なプログラムなのです。

私は以前、ゲームクリエイターの方と一緒に仕事をする機会がありました。
彼らはゲームを創るときに、ものすごいプログラミング的思考を使っていました。

例えばロールプレイングゲームを開発するゲームクリエイターは次のような思考で、ゲームを創っていました。

  • プレイヤーが快感を感じるためには、不快から快感への転換が必要
  • その転換を感じてもらうには、ボスキャラ戦では、プレイヤーの不快感を〇〇分ほど持続させるのが良い
  • そのためには、ボスキャラのHP、耐久力、回復力をそれぞれ逆算して設定する。
  • それを計算式にすると・・・

計算式にまで話がおよぶと、もはや私ではついていけません。

ただ、子供が遊んでいるゲームは、このような非常に高度なプログラミング的思考によって創られています。

これは見方を変えると、ゲームを遊んでいる子供たちは、本人たちの意識に関わらず、日常的にプログラミング思考と接しているということです。

ゲーム好きの子供であるほど、プログラミング的思考は彼らの頭脳に受け入れられているのです。

「プログラミング的思考」とは「母国語」のようなもの

プログラミング的思考は、例えるなら母国語のようなものです。

私たちは、幼い時から母国語を耳にすることで、文法や技法を知らなくても日常会話はできるようになります。
これは、私たちが母国語を基礎とした思考方法を感覚的に理解して、多少のことであれば「対応する」能力を身につけているからです。

それでは、感覚的に理解していれば、母国語を高度に使うことはできるでしょうか?

高度な使い方とは、自分とは親しくない相手に自分の考えを「発信する」能力を意味します。
相手が親しい人であれば、言葉では十分な内容を伝えられなくても、表情や仕草などを感じ取って自分の考えを理解してくれるでしょう。

しかし文章や親しくない人との会話では、そうはいきません。
文章は文字情報がほぼすべてですし、親しくない人は微妙な表情の変化などから真意を読み取ってはくれません。
そのため、多くの人に「発信する」能力を身につけるには、母国語の仕組みを学び、具体的な文法や表現方法を習得する必要があります。

プログラミング的思考とゲームもこれと似ています。

ゲームを幼い頃から遊んでいる子供は、プログラミング的思考を感覚的に理解しているので、ゲームを遊ぶ=「対応する」ことができます。

しかし、それだけでは、決してゲームを創ることはできません。
ゲームを創る人は、必ずどこかの段階でプログラミングの学習をしています。
プログラミングの仕組みや文法を学ぶことで、ゲームを創る=「発信する」ことができるようになります。

ゲーム好きな子供はプログラミングスキルが高い

ゲーム好きな子供は、プログラミング的思考のファーストステップを既にクリアしています。
これはプログラミング的思考を学ぶ上で、とても有利なことです。

学習をスタートすれば、すぐに仕組みや文法などの具体的内容を会得できるからです。
感覚的に理解していない場合は、そうはいきません。
内容を学ぶ中で、自分の頭に思考方法を構築するステップが必要になります。

だからこそ、手に入れている能力を活かすためにも、ゲーム好きの子供には早い段階からプログラミング学習をはじめることをおススメします。

我が家でも、娘がゲーム好きなこともあり、保育園の時から中古PCを与えて、プログラミング学習を始めました。
現在、娘は中学生ですが、私の方が教えてもらうほど、ネットやコンピュータへの理解が深まっています。

また、お小遣いをねだるときも、何となくプレゼンテーションのような説得をしてきます。
ある意味、プログラミング思考が身についている証拠かなと苦笑いしていますが・・・。

子供が成長して社会人になった時、プログラミング的思考で「発信する」力を身につけていれば、役に立つ機会はたくさんあるでしょう。

みなさんも、ぜひ、早い段階から子供にプログラミング学習を始めてみてください。

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